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ユニット

Unit
短編小説「ユニットストーリー」
040「ヴェルリーナ・エスペラルイデア(後編)」
ドラゴンエンパイア
種族 タリスマン
 地図上には何もないはずの地点、広い海の真っ只中にそれ・・があった。
「岩礁のようだ」
 極光烈姫セラス・ピュアライトが機内通話装置インターコムで知らせてきた。
 焔の巫女リノ、ローナ、ゾンネ、レイユが操縦席コックピットごしに覗くと、広い内海の真ん中にテーブル状の岩がぽつりと突き出ていた。眼下には空を舞う5の竜、岩の上に人影が見える。
「ここだろうな」とセラス。
「間違いないでしょう。わたしとトリクスタを降ろしてください」とリノ。
 ブラントゲート特務部隊専用の垂直離着陸機VTOLはリノの指示どおり、高度を下げ速度を緩めて、ホバリング態勢に備えた。



 ギーゼエンド湾。
 はるか昔、その名を冠する神性がここで滅んだ衝撃から生じ、ドラゴニア大陸の形をも変えた惑星クレイ最大のクレーターである。
 3,000年以上が経過した現在、ドラゴンエンパイアとダークステイツの国境にあたるこの内海には大小無数の島が点在しており、この海域全体が海賊の根城にもなっている。
 空路からとはいえ、セラス・ピュアライトの国家の枠を超えた任務遂行能力と完全武装の垂直離着陸機VTOLがあって初めて可能となった強行侵入であった。
「私には、こんな事くらいしかできないが……健闘を祈ります」
 セラスは操縦のため前を向いたまま敬礼してみせた。
「感謝します」「ありがと!」
 岩礁──荒削りだがそれはまるで海に造られた円形闘技場、または演劇の“石舞台”のようだ──はセラスの操縦技術の確かさを見せて、すぐ目前まで近づいていた。
「リノ……」
「頑張って!」
「任せたよ!」
 焔の巫女レイユ、ローナ、ゾンネはリノをしっかりと抱きしめた。暁紅院で長く共に暮らし、ほぼ半年をかけて外の世界を見てきた仲間だ。短い言葉でもあふれる思いは充分伝わった。
「行ってきます、みんなの分も……全部」
「く、苦しい~」
 リノの涙声に、彼女たちの抱擁に挟まれるトリクスタの苦鳴が重なった。
 少女たちは笑った。今までの旅でそうしてきたように、華やかに。

 リノとトリクスタは垂直離着陸機VTOLから飛び降りて、石舞台に音もなく降り立った。
 焔の巫女リノは暁紅院で鍛えられた武闘家であり、常人がためらう高度からの着地もその身のこなしには何の不安もない。トリクスタも……この精霊は本当は飛べるのだが、今はわざわざリノそっくりに格好よく着地してみせた。お道化たのだろう。
「ようこそ。《世界の中心》、選択の舞台へ」
 石舞台の対面に、封焔の巫女バヴサーガラとトリクムーン。舞台の中央にサンライズ・エッグが立っている。
 セラスと焔の巫女たちの垂直離着陸機VTOLと同じく、5の封焔竜も岩礁からは距離を取って見守っていた。
「早かったな。必ずここにたどり着くとは思ったが」
「セラスさんのおかげです。あなたの狙いがサンライズ・エッグを覚醒させることにあるのなら」
「そうだ。世界の有り様を変えるほどの強い力が眠っている土地など、天輪聖紀の今はほとんど残っていない」
「そして、その中でもっとも大きな兆しを見せていたのが……ここギーゼエンドでした」
 とリノ。焔の巫女たちの魔術的推測、セラスの科学的観測、そしてリノ自身の勘、全てが結論としてこの一点を指していたのである。
 いま海は凪いでいる。
 セラスが配信する全方位ネットワークジャック中継を、世界各国の主要人物が息を詰めて見守っているのと同じように。
「……リノリリさん。もうやめましょう、こんな事」
「その娘はもういない。我が器として完全に我と我が意識とに呑み込まれ一体となった。ここにいるのは滅日ほろびの祭司、いまこの時《世界の選択》を永く待ち望んできた封焔の巫女バヴサーガラだ。天輪の巫女よ」
「あなたは前にもその言葉を使っていた。滅日ほろびと天輪が出会う時……」
「この惑星ほしに審判が下されよう。そうだ。その通り」
 バヴサーガラは“卵”──サンライズ・エッグを指した。
「その卵は新たな時代を開く《種子》として孵化した。このあと真に覚醒するその姿こそ……」
「天輪真竜マハーニルヴァーナ」
 リノはその姿をあらかじめ見なくて良かった、と思う。その美しさとエネルギーに触れたら、どうかなってしまっただろう。それほどに、リノが護りそして生涯かけて仕えるべき存在、天輪竜の卵サンライズ・エッグに対する想いはいつもその胸を焦がしていた。
「私はすでに一度、覚醒に失敗している」「!」
 リノはバヴサーガラがゾーア・カルデラで行った覚醒の魔術そのものを目撃したわけではない。
「何が足りないのか、その時にはわからなかった」
 バヴサーガラの手に武器が現れた。
 封焔の盾スワヤンブー、封焔の銃 チャンドラ。
 その盾は荷電粒子パーティクルビームをも弾き、その銃の攻撃力は単機であってもストイケイア海軍「アクアフォース」の先遣隊とも互角に戦える力を秘めている。
「あの女に捕らえられ湖で尋問された、あの時にわかったのだ」
 尋問とは極光烈姫セラス・ピュアライトが南極大陸、ブラントゲート東部のスターク湖で行ったものだ。
 盾持つ左腕がリノを指した。
「必要なのはお前だ、リノ。お前の魂と祈りはサンライズ・エッグ、そして天輪真竜マハーニルヴァーナと深く結びつけられている」
 リノは頷いた。部外者にとっては謎であろうが、暁紅院の儀式によって選ばれ任命された焔の巫女、とくに天輪竜の卵の巫女となれば“卵”との紐帯は自明のことである。
「そうです。あなたには無理。ですから“卵”は返していただきます」
 サンライズ・エッグは目をぱちくりさせてリノとバヴサーガラを見比べていた。
「そうはいかぬ。ざっと3,000年ばかり“絶望”を見続けてきたのでな……トリクムーン」
 バヴサーガラが顎で指すと、トリクムーンは石舞台の中央に球体のスクリーンを出現させた。
「えっ!?こんなことできるの?」とトリクスタ。
「まあね」とトリクムーンは陰気に答えた。
 スクリーンには次々と映像が映し出されていった。
 ドラゴンエンパイアの砂漠、ケテルサンクチュアリの神殿、ダークステイツの古都、ストイケイアの渓谷、ブラントゲートのドームの中……めまぐるしく変化する光景はそれでも、世界でいま一斉に起こっている事のまだほんの一部でしかない。
 そこには暗い目をした群衆が近づき、襲撃し、鎮圧しようとする側を圧倒するかまたは反対に撃退されていた。
「“絶望”の群衆だ。いまは撃退し押し戻せたとしても、すぐにまた現れる」
「いつの間に……」
 リノの驚きも無理はない。
 リノが旅し、あるいは卵の行方を追っていた、ついこの前まではこれほど多くの人が熱病に浮かされるような群衆となって、同国人を襲うなど考えられないことだった。
「“絶望”が力を増したのだ。伝染病もそうだが、一定の量を超えるとその増加は比例ではなく指数的な増加を見せる」「!?」
 バヴサーガラは長く魔術を研鑽する中で数学も修めているようだった。リノには直観的な理解ができない。
「つまり、このままだと速やかに国家は自壊し、世界は3,000年前の状態に逆戻りとなる」
「どうしてこんな事に?」
「私はこれを予想していた。天輪竜の卵が孵化したと聞いたとき、いずれ近いうちにこう・・なると。“卵”は祈りの力を蓄えて孵化し、やがて覚醒する。その力は世界の隅々にまで影響するのだ。正にも負にも強く強く」
 バヴサーガラは少し悲しげに微笑んだ。
「“卵”を奪ったことは済まなかった、リノ。これからその説明をする」
「……」リノはまだ話の展開についていけていない。
「“絶望”の本質とは《底のない深淵》だ。虚無が《無限の可能性》なのとは対称的だな。前者がブラックホールだとするならば、後者は暗黒物質ダークマターを内包する宇宙そのものの様だ」
 次は宇宙科学だ。だが、リノは今度はバヴサーガラの論理について行くことができた。古来、巫女の務めと意識は宇宙につながるものだからだ。
「そして天輪真竜マハーニルヴァーナは冷たい宇宙を暖め、生物を活気づける恒星、太陽です」
「そうだ。それはほとんど無限の力をもたらしてくれる」
 バヴサーガラは満足げに頷いた。どれほど意識が長く生き続けたとしても、話が通じる相手に出会える機会は稀だ。
「お前も私も、この世界をより良いものにしたいと望んでいる。だが、それはいかにして?」
「“希望”です」リノの答えには迷いがなかった。
「本来誰の中にもあって、人の心に焔を灯すもの。昏き夜に立ち上がった人々の“希望”の祈りを力に変え、天輪の“卵”サンライズ・エッグが覚醒する!」
「それは暁紅院の教理をそらんじているだけだ。楽天的すぎる」
 バヴサーガラは断じた。見よ、と再びトリクムーンのスクリーンを指す。
 それはつい先日のケテルサンクチュアリ、アルビオン競技場の有様だった。
 暴動。衝突。双方を代表する二者、頂を超える剣バスティオン・プライムとディアブロス“絶勝アライヴァルド”ブルースとの一騎打ちとその結果だ。リノは、いや闘技場に居合わせた者以外は初めて見る事実だった。
「この天空と地上の確執はこの後も長くケテルサンクチュアリの火種であり続けるだろう」
 バヴサーガラはかつての独白を繰り返した。観衆と暴徒の顔には不満とさらなる“絶望”が浮かんでいた。
「祈りが力となる、とお前は言った」バヴサーガラは瞑目する。
「ケテルサンクチュアリの“絶望”の暴動では《法》も《力》も解決には力不足であった。私が《魔術》で天輪真竜マハーニルヴァーナを覚醒させられなかったように。これは試す方法が《科学》であっても同じだろう」
「……」
 リノはここで一度、黙らざるを得なかった。
 激することもなく淡々と語られるバヴサーガラの論理は、その内なる悲しみが伝わるほどに筋が通っていた。
「じゃあ、キミはどうするの。バヴサーガラ」
 ずっと黙っていたトリクスタが言葉を発した。
「バヴサーガラ様、だ」とトリクムーン。よい、と黒い巫女が制した。
「それがここにお前たちを招いた理由だ。いまこそ《世界の選択》の時だ。リノ、トリクスタ」
「お前たちはサンライズ・エッグを《希望の種子》として覚醒させようとしている。その力の解放によって世界を癒やし、活気づけるために。だが、その効果は保証できない。つまり解決にはならない。私はつねづね暁紅院のやり方は生ぬるいと思っていた」
「どうしてさ?」何を感じたのか、トリクスタはリノの前に彼女を庇うように歩み出た。
「何かを治すことは壊すことよりも難しいからだ」
「理解できたわ!バヴサーガラ!」
 リノの言葉は強かった。彼女はもうお人好しの明るい、年頃の少女ではない。
 世界の選択の一端を担う、天輪の巫女だった。
「あなたはこの世界を壊すつもりね」
「そうだ。世界は“絶望”という完全には治らない病に罹ってしまい、その毒が全身に回りつつある。その処方箋こそサンライズ・エッグ。世界の“絶望”をここギーゼエンドの地一点に集め《絶望の種子》としてニルヴァーナが覚醒する時、この世界は滅ぶ。後には新たな生物が暮らせる無垢の大地が残るであろう」
「ムチャクチャだ!滅ぶなんて絶対ヤダね!」
 とトリクスタがリノたち人間、いや惑星クレイの住民すべての声を代弁する。
 バヴサーガラは動じない。
「そもそも主役だった生物が滅び、まっさらになった世界を次代の生物が再構築することは、他の惑星の歴史においても珍しいことではないぞ」
「うん。世界なんて滅べばいい。君がそう望むなら」とトリクムーン。
「リノリリはくうから生まれ、“絶望”を集める器となった。無垢の彼女と魂が一体となったバヴサーガラ様がそう考えるなら、間違いなくそれは最善の方法だ」
 バヴサーガラは深く頷き、静かに右腕を持ち上げた。
 いつの間にか、彼女は舞台の中央まで歩み寄っていた。その足元には天輪竜の卵サンライズ・エッグがいる。
「天輪真竜の覚醒に足りなかったもの。それは……」
 自分たちに向けられた銃口に、リノはひるむことなく指摘した。
「《力》ではケテルサンクチュアリの“絶望”を抑えられなかったのではなかったの?」
「いや、リノ。バヴサーガラの狙いはボクら・・・二人じゃない」
 とトリクスタは珍しく真剣な顔で答えた。“リノ。リノ、聞こえてる?”“トリクスタ?”
 “ボクに願いを”。トリクスタが二人にしか聞こえない小声で囁いた。“わたしはもう誰も傷つけたくない。でもそのためになら……”とリノ。“その願い、叶えよう。できるだけ、ね。”トリクスタは頷いた。
「そう。ニルヴァーナの真の覚醒に必要なのは巫女の供犠。つまりリノ、お前の血と魂が必要なのだ」
 封焔の巫女バヴサーガラの宣言と共に、封焔の銃チャンドラが火を噴いた。
「オーバードレス!」
 トリクスタ、いや瞬時にヴェルリーナへと変化したその動きは、バヴサーガラが引き金を引くよりも早かった。その腕の中に、標的だったリノがしっかりと抱えられている。
 ドン!
 次に着弾した地点には二人はいない。ヴェルリーナ・エルガーとなったトリクスタはその背にリノを乗せて石舞台を滑るように飛んでゆく。
 ドン!ドン!
 チャンドラの弾丸で岩礁──石舞台のへりが砕けてゆく。
 トリクスタはヴェルリーナ・アルクスに変化オーバードレスして、銃の照準が合う前にその先へ先へと飛び越してゆく。
 ド・ド・ド・ド!
 バヴサーガラは連射に切り替えた。
 だがヴェルリーナ・バリエンテに変化オーバードレスしたトリクスタは素早く身体を錐もみスピンさせて火線をくぐり抜け、バヴサーガラに迫った。さらにまた変化オーバードレス
 ヴェルリーナ・エクスペクター!!
「くっ、速いッ!」バヴサーガラは銃を捨て、盾で受け止めるのが精一杯だった。
 半人半馬ケンタウロスのヴェルリーナ・エクスペクターが繰り出した槍が、封焔の盾スワヤンブーと火花を散らす。じりじりとバヴサーガラが押されてゆく。
「だが、私も譲れぬ!」
 バヴサーガラは盾で突き返すと、右手に現れた封焔の槍アーディティヤを怒濤の勢いで突き込んでゆく。
 ヴェルリーナ・エクスペクターが左腕の手甲が弾きながら右に後退する。いや──
「!」
 バヴサーガラは自らの失策を悟った。
 視界の隅で、ヴェルリーナの背から降り立ったリノが、サンライズ・エッグの上から覆い被さるように抱きついているのが分かったからだ。
「小癪な真似を!」
 巫女と道化師は、サンライズ・エッグを盾にすればひとまず安泰と見たのか。
 だが止まっている標的ならば焔の巫女リノだけを狙うことなど容易い。
 供犠を求めて再び銃を呼びだそうとしたバヴサーガラの前で、それ・・は起こった。
「トリクスタ!お願いっ!」
 今度こそ、リノが渾身で願った声に応じて、バヴサーガラの目の前に視界いっぱいを埋める赤い人型が立ち上がっていた。

 違う。これ・・は今までと違う。
 かつて軍隊と互角に戦い、千里の先の標的にも剣を振り下ろし、自身の戦闘力において絶大な自信を持つバヴサーガラでさえ、今は背に冷たいものを感じざるを得ない……それは明らかにトリクスタ=ヴェルリーナ変化オーバードレスの最高進化だった。
何奴なにやつ!?」
 銃をキャンセルして槍と盾を構え直したバヴサーガラの問いに、それは威厳と知性を感じさせる口調で答えた。
「わたしはヴェルリーナ・エスペラルイデア。全ての力を縒り合わせる者」
 トリクスタ=ヴェルリーナはいつもと話し方まで変わっていた。

Illust:北熊


 ──!
 二の句を継がせず、バヴサーガラは一瞬で距離を詰め、封焔の剣プリティヴィーを振り下ろした。不意を突いたとはいえ、かつてヴェルリーナ・エクスペクターを昏倒・墜落させた一撃である。
 ガキッ!
 ヴェルリーナは片手で受け止めた。手甲の爪の間で、プリティヴィーの切っ先が捻られ押し戻されてゆく。
「斬り伏せられはしない。感覚と体力においても、わたしは全てのヴェルリーナの力を併せ持っている」
「では試してみるとしよう!」
 とバヴサーガラは封焔の盾スワヤンブーで突き返して距離を取る。
 一撃また一撃。
 ヴェルリーナは爪を突き出して反撃した。バヴサーガラは辛うじて盾でいなしたが既に左腕が痺れている。
「(つよい……!)」
「降伏せよ、人の子よ。わたしがいる限り、リノにも“卵”にも世界にも指一本触れさせん」
「黙れ!人には人しかできないことがある!お前ごときにこの私が……」
 二体は離れ、またぶつかった。剣と爪、盾と手甲がめまぐるしく交差する。
 双方とも攻守の入れ替えが早すぎた。観客が焔の巫女たち、極光烈姫セラス・ピュアライト、封焔竜たちでなければ黒と赤の渦巻きのようなものにしか見えなかっただろう。
「待って!!」「待った!!」
 ぴたりと赤と黒の闘士の動きが止まった。
 声は、石舞台の中央から。
 焔の巫女リノとトリクムーンだった。
 地に屈み見つめ合う二人の間に天輪竜の卵サンライズ・エッグが輝いている。
「わかるかい、リノ」「えぇ、感じるわ、トリクムーン」
『世界の……』
 二人が声をそろえた。
『《世界の選択》がいま始まる』

次回に続く


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《今回の一口用語メモ》

ヴェルリーナ・エスペラルイデア
 トリクスタが変化オーバードレスする究極のヴェルリーナ。“全ての力を縒り合わせる者”と自称しており、実際にその力は最強と呼べるものである。世界を滅ぼさんとする封焔の巫女バヴサーガラとの対決において、焔の巫女リノと仲間、世界中の希望を望む人々の「願い」を叶えて変化オーバードレスした最高進化がエスペラルイデアだ。
 様々な形態が存在するヴェルリーナの中でもその能力は飛び抜けており、すべての変化オーバードレスの力を合わせることができるというもので、惑星クレイに謎の種族として生まれたタリスマン、トリクスタの力の一つの完成形と言ってもいいだろう。

 →ギーゼエンド湾と海賊については、ユニットストーリー009「ハイドロリックラム・ドラゴン」を参照のこと。

 →地図に見られるギーゼエンド湾のほとりにあるランペイジ城址と同・跡地の公園整備事業については、ユニットストーリー006「重力の支配者 バロウマグネス」を参照のこと。

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本文:金子良馬
世界観監修:中村聡