ユニット
Unit
短編小説「ユニットストーリー」

強襲飛翔母艦リューベツァールは現在、ドラゴニア海トゥーリ沖に浮かんでいる。
空中接舷しているのはリリカルモナステリオの空飛ぶクジラ。
最初の邂逅以来、よく見られる光景だった。
「クジラちゃんとのランデブーなんて最近しょっちゅうさ。ほら、オレって人気者だから」
「貴様が勝手に押しかけているのだろう。審査員とやらで呼ばれて毎回デレデレしているくせに」
「お。見たように言うね~」
「結局の所、自分が楽しければどうでも良いのだ。貴様は」
さすがお見通しだね。ヘラヘラと笑うヴェルストラは普通サイズの、むっつりと腕を組むアルグリーヴラは人型ドラゴン対応型の、それぞれビーチチェアを並べて陽光の下、寝転がってくつろいでいた。
リューベツァールの飛行甲板。
ブリッツCEOの呼びかけで催された運命者と宿命者の懇親パーティーである。
パーティーと言っても今この甲板上に実在するメンバーは意外に少なく、水晶玉を備えつけた各テーブルを囲み、美食家をも唸らせると評判のリューベツァール特製料理をふるまわれているのは、運命者クリスレイン、ゾルガ(とヘンドリーナ)、そしてホスト役のヴェルストラ。宿命者はリシアフェール、アルグリーヴラ、リィエル゠オディウム。
凌駕の宿命者インバルディオは継ぎ目なく訪れる挑戦者とファイトするために南極のノヴァグラップル《デッドゾーン》を動かず、ヴァルガ・ドラグレス(と弟子熱気の刃アルダートと轟雷獣カラレオル)は修行の空の下、守護の宿命者オールデンは外せない軍務のため天空の浮島ケテルギアにある総司令部から、それぞれリモートで参加。もっとも普段から通信で対話している運命者・宿命者の各々は、時間が経つにつれ自然と打ち解けている。
そして現在、聖竜ガブエリウスと同じくこの世界の外にいるものと推測される、時の運命者リィエル゠アモルタは(その生い立ちと出現時期から“妹”的な関係にある)オディウムの手の中に“卵”として存在していて、そんな物言わぬ彼女に対して参加メンバーも、世界を救った偉大な人物の遺した証として接していた。
「いいよな、ああいう敬意の表し方ってさ」
「時の運命者リィエル゠アモルタは我々生粋の竜軍人でも尊敬措く能わざる偉大な英雄だ」
目尻をこすった標の運命者ヴェルストラに、そっぽを向いたままの秤の宿命者アルグリーヴラが真面目に返答した。泣いているのか、などとは聞かないのがデリカシーであり男の友情というものである。
「とはいえ病院と華廟を建てた上に保護者まで買って出て、リィエルと名のつく者に対して貴様、どこまでやるつもりだ」
「どこまでもさ。リノちゃんにしてもバヴサーガラにしても、そして3人のリィエルたちも、世界とか時間とかロマンスとか重すぎるものをそれでも一人で背負って立とうとする女の子に、オレは弱いんだよ。そういうお前だって、宿命者の相談には乗ってるだろ」
「おまえほど全方位ではない。貴様のその女性に対して寛大かつ、妙に紳士的な事だけは認めてやる」
「それはどうも。均衡の番人の褒め言葉には万金の重みがあるね、ホント」
「均衡といえば正直な所、今回我ら宿命者と運命者を一堂に会するという誘いがあった時、諍いが起こるようなら俺が仲裁する覚悟はあった」
「宿命決戦以来だもんな。さすがに最初はちょっとぎこちなかった」
「だが杞憂だった。いつの間にか皆、胸襟を開いて話せる仲になっている」
「オレたち皆の力が合わさってこの惑星の未来を守ったんだぜ。今さらケンカになんてなるわけない。かの古代の戦闘機械でさえも、ホラ」
ヴェルストラが顎をしゃくった先では、インバルディオの投影像にリシアフェールとクリスレインが語りかけている。察するところ先日、極秘試合でインバルディオを叩きのめした同学園の生徒アルティサリアについて「凌駕。アナタ完敗。新たなスタア。覆す評判。次も勝つは柩機!(とラップで仕掛ければ)」「申し訳ございません。うちの生徒が……(と恐縮しつつ謝罪)」「無問題。勝敗それは本来、乗り越えるべき課題。湧き立つ戦意。待つは死の領域。求む再戦。望む挑戦(と女性機械音声が意図せず負けず嫌いが表れたのかラップ調と聞こえなくもない淡々とした答えを返す)」等の対話がなされているものと思われる。
いいねぇ、仲良さそうじゃん。ヴェルストラはくっくっと笑いながら、もう一方を指す。
「あっちも」
2人が見た先では、珍しく神妙な様子のゾルガと感激しきりのヘンドリーナ──副長は、リィエルから偏屈船長に下された助言を伝え聞いたらしい──、そして水晶玉ごしにヴァルガも言葉少なに、“卵”を持ったオディウムと対話している。彼女は両者から頻繁に届く献花の御礼を伝えているのだろうか。
「な?何も心配要らないさ。……って、そろそろデザート出さなきゃ」
ヴェルストラは身を起こすと、イヤフォンをダブルタップして秘書ペルフェと接待スタッフに配膳を指示する。CEOはもてなしと気配りの名人なのだ。
「マメだな、相変わらず。貴様というヤツは」
アルグリーヴラが指摘した。いや誉めたのか。
「マメだよん。皆がおいしそうに食べてるの見ると楽しいからね~。そして楽しみと言えばもう一つ。ここからが善人じゃないほうのオレの企み」
ヴェルストラは一本指を立てて見せた。
「クイズといこう、均衡の番人。今ここにいない人たち、誰だ?」
ここまで悠然としていたアルグリーヴラが音もなく身を起こした。見えない顔は3人。
「何を隠している」
ヴェルストラはにやりと笑うと指を鳴らす。すると甲板上に巨大な浮遊スクリーンが出現した。
そこにはここにいない者達の今が映されていた。


朱霧森ヴェルミスムは、文字通り朱色と金色に輝く霧によって、ひと目で他の森とは違うと判る。
トゥーリ沖海上のリューベツァール飛行甲板に集う運命者と宿命者の前に映し出された光景は、まさにそのヴェルミスムの森特有の景色だった。
対峙しているのは2人。運命王と宿命王だった。
剣と無限鱗粉、すでにそれぞれの武器は抜かれ、何度も切り結んでいる。
森と甲板上に両者の声が響く。
「待て、宿命王。なぜ我々が争わなければならないのか」とレザエル。
「争うのが目的ではない。ある者の依頼があり、手合わせをしてやろうと決めたのだ」とレヴィドラス。
「ある者とは」「彼だ」
無限の宿命王レヴィドラス・エンピレオは翼を広げ、彼の宮殿である森の中心に無限鱗粉を湧き立たせた。
その指差す方向から王の間に進み出たのは、
「ブラグドマイヤー?!」
先日リリカルモナステリオで催された柩機アイドル、アルティサリア デビュー特別公演で突然席を外して以来、驚かされることばかりだ。「第一次反抗期だろ」とは、茶化しているようで核心を突いているヴェルストラ氏のコメントだが、正直レザエルは気が気ではない。ブラグドマイヤーは──その気になれば世界そのものを呑み込み“無”に帰すことすら可能な──零の渦の主なのだから。
「レザエル。オレは力になりたい」
ブラグドマイヤーは両者から離れた所で腕組みをしていた。
「協力することが、どうしてこの森でレヴィドラスと対峙することになるのか」
「それは私から説明しよう、運命王」
レヴィドラスはずいと距離を詰め、レザエルは再び聖剣を構えた。
そして本能的に避けた瞬間、無限鱗粉が今までいた位置に殺到した。
「いいぞ。そんなお前を負かしたのなら『月の門の試練』とやらは相当なものだったのだろう」
「どうしてそれを」
「私が、この惑星で起こることのほとんど全てを察知していることを忘れたのか。知っているぞ。一敗地に塗れて帰還したことも、オディウムの治療を受けたが回復が遅いことも。行け、我が精鋭よ!」
レヴィドラスの指示で翼持つ豹型のハイビースト、アクワイアード・パンゼラードがその鋭い尻尾の針を掲げて襲いかかった。
「くっ!」
レザエルは辛うじて避ける。

「この期に及んで迷うな!奇跡の運命王。戦いにおいて剣士が考えるべき事は“勝つ”以外にあるか!」
無限の宿命王レヴィドラス・エンピレオの声はまるで歴代の師匠──聖竜ガブエリウスや遍歴の剣聖アイディラス──のそれの様に、レザエルの心に響いた。
アクワイアード・パンゼラードの突撃を、レザエルは聖剣で受けた。
鬩ぎ合い。牙を剥く獣パンゼラードの目はレザエルを倒すという闘志に燃えている。
省みて自分はどうか。困惑をぬぐえず剣筋に冴えも無い。レヴィドラスは正鵠を射ているのだ。
「そうだ。足りないのは技量でも力でもない!お前を弱くしているのはその『惑い』だ。気遣い、責任感そして慈悲。その慈しみ悲しむ感情が、お前が真に望むものを見つめる目を曇らせている!」
「フッ、オレには他人を慮れと教えたくせにな」
ブラグドマイヤーはこの時、レヴィドラスにさえ聞こえない呟きを放っていた。
「それが今、この世界が完璧ではない理由。私が選んだはずの《在るべき未来》が完全ではない理由だと言うのか。私の中にある惑いが……」
少し怒りが湧いた。それは自分への苛立ちだったかもしれない。
レザエルはハイビーストを押し返し、聖剣で払い除けた。アクワイアード・パンゼラードが後退する。
「すべての先入観、思い込みを捨てて思い出せ。そして我を退けて見せよ、レザエル・ヴィータ!」
レザエルは宿命王の声に押されるように、目を閉じた。
月の試練が思い出される。
確かに幻真獣の力は圧倒的だった。だが目の前の敵アクワイアード・パンゼラードでさえ、幻真獣には及ばないにしても主の命令の下、突進しレザエルの防御を切り崩している。
闘志あふれる相手に自分はなぜいつも受ける側なのだろうか。戦う心構えを欠いているのではないか。
勝とうとする、あるいは未来を望む、強くブレない意志。つまりはレヴィドラスの言う『惑い』を消した境地とは……。
レザエルは戦いの真っ只中、劣勢の状況において今、静かに目を閉じた。
「視界をふさぎ退路を断ったか。結構。では止めと行こう!」
この時、リューベツァール甲板では“卵”を持ったオディウムが駆け出す気配を見せていた。彼女の全力を解放すれば、この距離であってもレザエルの助太刀は可能だっただろう。
だが、いつの間にか背後に移動していたアルグリーヴラが優しく、しかし断固として彼女を阻んだ。
「待て。彼が新たな境地に踏み出そうとする邪魔をしてはいけない」「でも、このままじゃ……」
追いついてきたヴェルストラも珍しく真面目な顔で、ギアクロニクルが生み出したリィエル複製に頷いた。ほぼ全ての事情を知る立場にあった彼もまた何かを期待して、朱霧森ヴェルミスムの決闘をお膳立てしたのだろう。
「オレたちを信じろ。そしてレザエルを」
オディウムは“卵”を握りしめ、彼ら2人以外にも彼女を囲むクリスレイン、リシアフェール、、ゾルガ、ヘンドリーナを見回して、そして頷いた。
「勝って、レザエル」
「行くぞ、運命王!」
無限鱗粉が渦巻き、アクワイアード・パンゼラードが尻尾を逆立たせた。
挟み撃ちだ。
レザエルは渦を巻いて迫りくる金の粉のざわめきと獣の羽音を、光を閉ざした闇の中で聞いていた。
私にとって剣は悪を断ち、平穏をもたらすために振るうもの。つまりはメスと同じ。
医師レザエルにとって、戦いとは脅威を退け、世界を“癒やす”行為なのだ。
「……」
ざわめきと羽音は至近距離、ほとんど身に触れそうに感じた。
生きたいと願う心、活かしたいと願う者。
その瞬間、レザエルは暗闇の中に、時の運命者リィエル゠アモルタ──彼の危機に際して身を投げ打って二度も救った、分かたれた世界線の運命力とレザエルの記憶が生み出した愛しいリィエルの複製──が微笑むのを見た。それは幻だ。だが何よりも彼レザエルが再会を望むものだった。
(生きたい!故にまだ滅ぶわけにはいかない!)
レザエルはカッと目を開け、そして周囲を薙ぎ払う一撃とともに、聖剣にこめた運命力を解放した。
──!
朱霧森ヴェルミスムの中心に、運命力の爆光が広がった。
「やれやれ、宿命王とはいえ、渾身の一撃を浴びるのは堪えるな」
無限の宿命王レヴィドラス・エンピレオは森の広間の端まで吹き飛ばされた己が身体と、気絶している臣下のハイビースト、アクワイアード・パンゼラードを起き上がらせようとあがいていた。
2つの手が差し出される。
「感謝する」レザエルは心から言った。
「よくやった。レヴィドラス」ブラグドマイヤーも今回はきちんと友を労った。
レヴィドラスは少し逡巡してから羽根を差し伸べ、2人の運命者に支えられて起き上がった。
「いや、礼を言うのは私の方だ。レザエル」
明敏なレザエルとしては珍しく、宿命王の言葉に彼は首を傾げた。
「宿命決戦とその結末のことだ。私も異世界の存在と接触し宿命王となり、シヴィルトが好餌として差し出していた異世界の知識を得る誘惑をも退けたのに結局、ヤツの野望を私自身の手で止めることはできなかった」
「いいや。私もまた自分の力だけでは、シヴィルトの精神汚染を受けた我が友、無双の魔刃竜ヴァルガ・ドラグレス"羅刹"を倒すことはできなかったのだ。レヴィドラス」
はるか離れた修行の地でヴァルガが目を伏せ、弟子のアルダートが心配そうに師を見つめていた。
「知っている。だが、聖竜ガブエリウスとお前の大事なリィエル゠アモルタの力を借りて、この世界の未来を勝ち取ったのは間違いない。もし敗北することがあれば、私はこの永い生涯をシヴィルトの協力者という汚名を着たまま終えただろう。感謝している」
「感謝を捧げるべきは、君がいう通りガブエリウスとアモルタだ」
レザエルはまた少しの間、目を閉じた。
運命大戦と宿命決戦を通じて、私が心の奥底で真に望んでいたのはリィエル゠アモルタがこの世に留まることだったのか。心を偽れず2つを同時に、いやアモルタの方を強く願ってしまったのか。
レヴィドラスはレザエルの苦しみの幾ばくかを察した様子で頷いた。
「自分の心が望むものを正しく知る機会は少なく、それに向き合える強さを持つ者はさらに少ない」
「……」
「私が知るこの星の長い歴史においても、お前は特に複雑な存在だ、レザエル。救世の使い、悲しみの剣士、そして奇跡の運命王」
「レヴィドラス。私はまたあのヴェイズルーグと月の門に挑みたい。彼らの目的が何であれ、乗り越えなければいけないという予感がするのだ」
「同感だ。ブラグドマイヤーもそう考えているようだ」
レヴィドラスは運命者2人に頷いた。
「だが今日の気づきでもまだ充分ではない。私は剣士ではないからな。お前を鍛えてくれる者とその舞台を用意する必要がある」
「というと?」
「心当たりがある。さぁ、幸いお前のための伝令が間に合ったようだぞ」
陽光を背に羽ばたきが舞い降りると、それは天使の騎士の姿となった。
「ロイヤルパラディン第4騎士団所属。厳槍の騎士セイヴルスであります」
セイヴルスは一堂と、そしてレザエルに敬礼した。
「ケテルサンクチュアリ防衛省より奇跡の運命者レザエル、貴殿にお仕えするよう拝命いたしました」
「どういう事だ」
訊いたのはブラグドマイヤーの方が早かった。
「言ったと思うが、私は様々な国や組織にツテがある。年の功だな、ブラグドマイヤー。お前からの依頼だったが、どうやら私自身もレザエルの行く先を見てみたくなってきたのだ。そこでもう一歩進めて手配しておいたという訳だ」
「レヴィドラス。私もよく分からないのだが」
「不安かな。だが克服してもらわんとな。お前の中の矛盾や葛藤と同じ様に。道のりは険しく、甘くはないぞ」
レヴィドラスは無限鱗粉を震わせた。彼なりの張り切っている表現らしい。
「とはいえ、今は少し休み、新たな門出を祝おうではないか。宴を楽しむのは、何もヴェルストラの特権ではないはずだからな」
戸惑うレザエル、直立したままのセイヴルス、仏頂面のブラグドマイヤーを見ながら、レヴィドラスの愉快そうな笑いは朱霧森ヴェルミスムにいよいよ高まるばかりだった。

了
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《今回の一口用語メモ》
運命王vs宿命王──在りえた宿命決戦、幻の対戦
奇跡の運命王レザエル・ヴィータvs無限の宿命王レヴィドラス・エンピレオ。
「運命大戦」も「宿命決戦」も──零の渦が引き起こした大規模失踪事件や、ケテル東部海軍を総動員したアルビオン沖海戦などを除けば──惑星クレイのほとんどの民からすれば、高名な人物同士が世界のどこかで邂逅したり、個人的に競い合ったりした出来事でしかない。当然、彼ら彼女らが帯びる個々の称号(~の運命者、~の宿命者)の真の意味を考察する者も多くはない。
にも関わらず、いまや医術と癒しの大家として名声が高まるばかりの天使レザエルと、朱霧森ヴェルミスムの主にして古代から現在までの膨大な知識を蓄えるとされる竜レヴィドラス、それぞれ「運命王」と「宿命王」として、どちらが強く大きい運命力を担っているかという比較や推測は、少しでも運命力を観測する力がある者にとっては議論が尽きない話題だ。
一方、当人同士、特に宿命王レヴィドラスにとっても(本来ならば)宿命決戦の頂で鬩ぎ合うはずだった、運命王レザエルとの対決については思う所があったようで、それが本編で実現した邂逅の大きな動機でもあった。つまり2人の対峙は、再び惑星クレイの運命力の「極」をかけ、世界の未来を変え得る一大事となる可能性もあったのだ。
だが結果からいえば、レヴィドラスの真意は、幻となっていた宿命決戦の決着をつけることでも、あらためて運命力の均衡を傾け合って未来に変化を起こすことでもなかったようだ。
戦いについては降りかかる火の粉を払う姿勢を貫いてきたレザエルもまた、月の試練とそれを乗り越えられなかった自分を省みることについて、(惑星クレイの出来事について)無限の知恵をもつレヴィドラスから重要なアドバイスとさらなる課題を与えられることになった。
さらにこの運命王vs宿命王によって、運命者と宿命者との交流が進んだとの評価もあり、今回の橋渡し役となった零の運命者ブラグドマイヤーの意に沿うものだったと言えるのかもしれない。
なお、レヴィドラスがレザエルに授けた忠告と課題については、刃を合わせた運命王と宿命王の中でのみ共有されることだが、それでも宿命者ネットワークを通じてこの無限の宿命者は、レザエルの“悟り”を促すべく動き出し、密かに手配を始めているようである。
無限の宿命者レヴィドラスと、無限の宿命王 レヴィドラス・エンピレオについては
→ユニットストーリー152「無限の宿命者 レヴィドラス」
ユニットストーリー162「無限の宿命王 レヴィドラス・エンピレオ」
を参照のこと。
強襲飛翔母艦リューベツァールとリリカルモナステリオの空飛ぶクジラの邂逅については
→ユニットストーリー131「標の運命者ヴェルストラ “ブリッツ・アームズ”」
を参照のこと。
ブラグドマイヤーとレヴィドラスのこれまでの経緯については
→ユニットストーリー152「無限の宿命者 レヴィドラス」
ユニットストーリー176「奇跡の運命者 レザエル VI」
ユニットストーリー179「PolyPhonicOverDrive アルティサリア」
を参照のこと。
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本文:金子良馬
世界観監修:中村聡
世界観監修:中村聡